かかわりあいを最大化する

sdr

(新三河タイムズ 平成30年11月7日号寄稿文)
慌ただしいお祭りシーズンを終え、秋の深まりとともに、だんだんと冬の気持ちにむかっていく。四季の変化とともに暮らしのリズムを整えていくと心おだやかにいられる時間が増えるような気がする。1日、1週間、1ヶ月いろいろなリズムのまざりあいを感じる中での暮らしは毎日を自在に軽やかにしてくれる。
旧築羽小学校を活用した、つどう・はたらく・つくる拠点「つくラッセル」がオープンして半年。さまざまな人たちが「まざりあう」場として、毎月延べ500人くらいの人が利用している。地域のじいちゃんばあちゃん、子どもたち、お母さんたち、若者、おっちゃんおばちゃん、Iターン、Uターン、全国の行政マン、大学生、研究機関、企業、NPO、移住したい人、地域づくりに興味がある人、そして築羽小学校の卒業生など、さまざまである。さまざまな人たちではあるが、つながりのない人はほとんどいない。グラウンドや体育館は地域の人たちが主に利用している。本校舎は、はたらく場というのが基本である。はたらく場というのも普通ではないが、それはまたどこかで。その中に、居間のような存在として職員室をDIYで改装した休憩室がある。そんなに広くはないが、ときに、仕事の打ち合わせをしていう横で、お母さんと子どもたちが弁当を食べ、その横で移住相談をしていたり、コーヒーを飲んで休憩をしている人がいる、隣の事務室では経理をするパソコンの音が聞こえ、外ではマレットゴルフをしているじいちゃんがいる。というように、まざりあい重なりあった時間が流れている。なにか一人で仕事に集中したいときは2階のコワーキングスペースに移動すればいい。常識の枠組みをとりはずして、まざりあうことをよしとすれば、次々とコミュニケーションがうまれ、新しい組み合わせができていく。人と人とのつながりがこの場の力の源である。
 つくラッセルに限らず、めくるたびに旭を感じるあさひめくり平成31年版を発売することができた。旭木の駅プロジェクトも10回目を迎える。各自治区、各集落、交流館、ぬくもりの里、支所、各個人の集まりが取り組むさまざまな活動が継続している。顔をあわせ、結果を追いすぎず、人と人のつながりを大切にコミュニティの観点で育まれてきた活動が旭にはたくさんある。コミュニティが生き残ることと自分が生き残ることが重なる。私たちは一人で生きているのではない、家族でも、仲間でも、地域でも、会社でも誰かとともに生きることを選択した生物である。競うことは悪いことではないが、「誰かに勝つ」ことよりも「勝たずして成す」感覚を大切にしたい。誰かを妬んだり、卑屈になったり、蹴落としたりすることに費やすほど、もったいない時間と力の使いかたはない。まざりあい「かかわりあい」を最大化していくことの中にミライへ続く道があると信じて、コツコツ、もそもそと目の前のことに取り組んでいきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です